オリジナルデザインの医療スクラブを作成しよう

同期や同科の記念、または何かの発表会などのイベントにおいて、統一したデザインのスクラブを作る機会が医療系の学生や医療職に就いている方には度々あります。テンプレートを使ってシンプルなものを作ってもいいですが、どうせ作るなら、とオリジナルデザインのスクラブを作ることもしばしばです。

どうすればオリジナルデザインのスクラブを作ることが出来るのでしょうか。詳しく紹介します。

どんなデザインを作りますか

スクラブのデザインを考える上で、テンプレートをそのまま使用するのが楽、という方もいるでしょう。ですが、独自のロゴを作成するなどの場合にはデザイン作成のサポートをしてくれる会社を選ぶと見栄えの良いものができます。

なかなかパソコンで描画する技術に長けた方はいないため、印刷に耐えうるデザインの画像ファイルを作成できるか、というと難しいところです。手描きのデザインを入稿しても形にしてくれる、などのサービスを行っているところであればザックリとしたイメージを見栄えの良いデザインへと昇華して貰えるため、格好いいスクラブを作ることができることでしょう。

デザイナーにイメージを伝えれば形にしてくれるケースもありますので、どんなサポートをデザイン作成でしてくれるのかを確認すると良いでしょう。また、胸や袖のマークや背中ロゴなど、デザインを配置できる箇所はスクラブ1着にもたくさんあります。

それぞれのデザインがどのくらいのサイズで配置されればバランスが良いか、など全体の仕上がりについてもアドバイスをくれるような会社であれば、一生の記念に残る出来栄えのいいオリジナルスクラブを作成できるでしょう。

また、サンプルを事前に送ってくれる会社であれば、実際に形になったデザインが自分のイメージに近いかどうか、というところまで確認できるので、仕上がりに不安があるのであればこういったサービスを利用するのも良いかもしれません。

プリントと刺繍はどちらがいいのか

スクラブにオリジナルデザインを印刷する際、大きく分けてその印刷方法は2種類あります。一つ目はプリントであり、シルクスクリーンなどとも呼ばれる技術で布に字や図柄を転写する方法です。プリントは広い面積のデザインに適しており、また直線が多いデザインもハッキリと描画されるために背中のロゴに用いられることが多いです。

さらに、一度印刷する型ができてしまえば、あとはその型どおりに印刷すればいいだけなので、比較的短期間で安価に作成することが出来ます。そのため、急いでいる場合はこちらの印刷方法をチョイスするのが良いでしょう。

もう一つの印刷方法は刺繍です。文字通り、デザインの通りに糸を縫い付けることで図柄を描画するので、袖や胸のデザインに比較的向いており、かつ高級感がある仕上がりになることも特徴です。なお、スクラブは複数回洗濯を繰り返して医療の現場で着続けるものですので、比較的洗濯のダメージに強くデザインが長持ちする刺繍は魅力的と言えるでしょう。

つまり、刺繍によるデザインであれば耐久性があるため、思い出のスクラブを長く使い続けられるということです。

ただ、仕上がりに少し時間がかかることもあり、たくさん発注するときには時間的余裕を持って注文すると良いかもしれません。

個人個人で自由に色が選べることも

全く同じカラーリングでは芸がない、と思ったり、せめて男女で色を変えてみたいと思ったりする方も少なくないでしょう。そんな方にも嬉しい、それぞれのスクラブによって色を変えるサービスを行っている会社もあります。

刺繍やプリントなどのデザインの印刷カラーまで調整することができるので、デザインは統一しても色だけは自分好みに、というニーズにも応えられる場合もあることを覚えておきましょう。また、スクラブのメーカーを個人個人で選ぶことが可能な場合もあり、仕事着として使い続けていくものだからこそ自分好みのものを用意したい、という方にも嬉しいサービスです。

機能性やデザインにこだわる、スクラブの選び方

かつては白衣メーカーが中心となって作成していたスクラブでしたが、現在は様々なメーカーが参入し、それぞれの特徴によってどのメーカーを選ぶかがスクラブを購入する上でも重要になっています。オリジナルスクラブをデザインする時にも、もちろん統一性などのデザインで選ぶこともあるでしょうが、長く快適に着られるメーカーのものを選ぶ、という視点も大切かもしれません。

それぞれどんな特徴があるのかを紹介します。白衣メーカーが作っているスクラブの特徴は、働きやすさという視点に立った時の有用性です。例えば、ポケットの数が多くたくさんの医療機器を収納できる、あるいは素材そのものが頑丈に出来ており、念入りに洗濯をするスクラブに必要な耐久性が備わっている、などがあります。

モデルによっては制菌作用や制電効果が期待できるなど、これまでの診療現場で活躍してきた先輩たちのニーズに応えた機能を備えている、というのが白衣メーカーが作っているスクラブの特徴です。一方、スポーツメーカーが作っているスクラブの特徴は、何と言ってもその動きやすさです。

スポーツウェアを作ってきたメーカーらしく、伸縮性に富んだ生地を使用し、不意の動きにも対応できるストレッチが効いた素材のスクラブが特徴的です。また、防臭加工がされているものもあり、息の詰まる診療の現場で活躍して思わず汗をかいてしまいがちな場面でも爽やかで居続けることができます。

また、スポーツウェアのようにカラーバリエーションが豊富なのも注目すべきポイントです。

スクラブのプリントは近年特に人気

小児科などは特に顕著ですが、白衣よりもスクラブのほうが患者さんに与える圧迫感が少ない、とスクラブを医療現場のユニフォームに指定する医療機関も少なくありません。スクラブのプリントによって所属を表すだけではなく、キュートなデザインを配置することによって患者さんを少し和ませたりするなど、統一感だけではなくスクラブのプリント自体にも医療に対するプラスの効果があります。

浮ついているという印象ではなく親しみやすい印象を与えることが可能なだけに、あまり畏まらずに思い切ってポップなデザインを採用することも検討してみてもいいのではないでしょうか。揃いのユニフォームによる一体感と患者さんに対する圧迫感の解消などを目指して、思い切ったデザインをしてみてはいかがでしょう。